2022/09/16 16:00

苦しいほどの暑さも和らぎ、少しずつ秋めいてきましたね。秋物のご準備はお済みでしょうか。


現在、女性を対象に、冷えに関するアンケートを行っています。ご回答いただいた内容は商品開発に役立てさせていただきます。皆様のアイデアが商品化するチャンスです!尚、このアンケートは完全匿名性なのでご安心ください。
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さて、今回のPuccele JOURNALでは趣向を変え、商品のご紹介ではなく、デザイナーの制作秘話を交えながら秋冬シーズンのコンセプトをお伝えします。

Pucceleでは年2回、デザイナー主導でコンセプトを決めて新商品づくりをしています。これまではあまり前面に出したことがなく、事実上の裏テーマ状態だったわけですが、今後はJOURNALでシーズンごとに触れていけたらと思います。

今回のシーズンコンセプトは「nature」です。ウールという素材に焦点を当てた力強い自然のイメージと、「nature」という言葉のもう一つの意味である“本質”というニュアンスを含んでいます。

このコンセプトは、昨年の冬、デザイナーがウールのインナーを初めて着て、趣味のキャンプに行ったときに着想を得ました。冬でも寒暖差で汗をかくことは珍しくないかと思いますが、汗によって湿った衣類が体を冷やしてしまうことはアウトドアシーンでは特に厄介でした。睡眠時、人は気づかないうちに汗をかきますが、そのウールのインナーを着た日は暖かいのに蒸れにくく、そして汗冷えせずに熟睡し、朝を迎えることができたのです。

市場には、日々様々な便利な商品が生み出されています。それはインナーも然りで、様々な素材が開発され、機能性に優れた素晴らしい商品が多くあります。その中で、何故Pucceleは今シーズン、ウールなのか。ウールと聞くと温かい、温かすぎるようなイメージですが、羊は一年中羊毛を纏っています。それは「天然のエアコン」とも呼ばれる羊毛に体温調節のヒントがあるのではないか?という考えに至ったのです。私たちは今シーズン、初心に立ち返り、機能的に加工された素材よりも、天然繊維であるウールこそが究極の素材なのではないか?と追及しました。

雄大な自然の中で羊たちが育んだ、環境に柔軟に対応する性質が、人の体の調節機能をサポートし、快適な着心地を授けてくれる。
今、私たちがいる環境は少しずつ、着実に形を変え続けています。パンデミックはもちろん、価値観の多様化や環境問題の激化など、日々目まぐるしく状況が変化する中で、ウールを纏うことで柔軟に対応し、本質を見極めていけるようにと願いを込めました。

今シーズンのアイテムはインナーウェアとアウターウェアをボーダーレスに捉え、自由な着方を楽しめるラインナップとなっています。いわゆる“肌着っぽさ”を取り除き、その日の気分でご自身が心地よいように着て頂ければ幸いです。ウールという素材の可能性・インナーウェアの可能性を、皆様とともに感じ、見つけていくシーズンになればと思います。


シーズンカラーは、natureのコンセプトにふさわしく、朝靄が漂うなか歩く羊飼いの朝の風景からインスピレーションを得ています。
基調となるcharcoal、greige、naturalはそれぞれ、まだ眠りから覚めない静かで深い森、広大な敷地に広がる朝靄、日に照らされる羊たちの群れからイメージされています。

今シーズンのメインアイテム・メリノウールシリーズは今月末にデビューの予定です。シーズンルックも今後のJOURNALやインスタで続々登場予定です♡お楽しみに。

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