2023/06/09 16:00

日本各地で梅雨入りが始まり、心も晴れ切らない方も多いのではないでしょうか。髪のクセや部屋干しなど、この時期ならではのお悩みも尽きませんね。今回の本題とは逸れますが、今時期にはデオドラントコットンシリーズがイチオシです。着心地も機能面もピッタリの商品なので是非覗いてみてください。


さて、6月は梅雨の季節であるだけでなく、環境月間でもあります。1972年6月に国連人間環境会議が開かれたことを記念して制定されました。皆さんも環境に関する課題や可能性を今一度考える機会にしてみませんか?Pucceleでは、天然繊維の商品が多いこともあり、環境に配慮した商品が多くあります。コットンやシルク、ウールなどの天然繊維は生分解され地球に還っていく素材です。その中でもオーガニックコットンボタニカルダイなど、特に配慮された素材を日々探し企画しています。

では化学繊維の商品は環境に悪いのか?というとそう限った話でもありません。そこで今回の本題、再生繊維についてです。
まず化学繊維とは、その名の通り化学的に作られた繊維であり、主に二つに分類されます。合成繊維と再生繊維です。合成繊維は石油や石炭が主な原料となり、代表的なものではポリエステルやナイロンが挙げられます。対して再生繊維の多くは植物が原料です。代表的な再生繊維として挙げられるレーヨンやリヨセルは天然繊維を化学反応によって一度溶解してから紡糸された素材です。

再生繊維は綿や木材から作られることが多いのですが、それらの原料には、そもそも糸にはできないくらい短い繊維が多く存在します。繊維が短いとそもそも生地にできなかったり、できても破れやすかったり毛羽立ちやすかったりと難のある素材になってしまいます。しかし一度溶解して紡糸することで、長い繊維を作ることが可能になるのです。再生繊維は天然由来の素材でありながら、そのような天然繊維のデメリットをカバーできる素材と言えるでしょう。
ここからはPucceleでも使われている再生繊維の各素材について、解説していきます。

〇レーヨン
最も代表的な再生繊維なのではないでしょうか。レーヨンは木材パルプを原料とした素材です。人工シルクとも呼ばれるレーヨンは、滑らかな肌触りと美しい艶が特徴の素材です。吸湿性の高さとその肌触りから、春~夏の湿度が高く汗をかきやすい季節のインナーにも重宝される素材です。デメリットとしては濡れた際の強度が低い点や、洗濯により縮みやすい点などが挙げられます。現在販売中の商品では、総レースのTバックボーイズショーツなどに幅広く使用されています。中でもシルク混針抜きシリーズは、レーヨンの心地よさを体感して頂ける商品かと思います。

〇モダール
モダールはレーヨンの一種であり、レンチング社という繊維メーカーの商品名です。そして、様々な木材パルプを原料とする一般的なレーヨンに対し、モダールは徹底してブナのみを原料としています。モダールは、一般的なレーヨンのメリットはそのままに、比較的濡れた状態の強度が高く、洗濯でも縮みも軽減されたレーヨンなのです。Pucceleでは腹巻ショーツなどに使用されています。

〇キュプラ
コットンの種の周りに生えている産毛(コットンリンター)が原料です。スーツの裏地に使われることが多い素材なだけあり滑らかで吸放湿性に優れ、「呼吸するような繊維」と呼ばれるほどです。生分解性が高く、自然に戻るスピードが早いとも言われています。Pucceleではショーツに使用されています。

〇リヨセル
こちらはユーカリから採れる木材セルロースを直接溶解して作られる繊維です。こちらも光沢感やソフトな肌触り、優れたドレープ性が特徴の素材です。もちろん吸放質性も高く、化学変成を行わずに天然のセルロースを使用し、綿と同じ構造式を持っているので、風合いや環境への影響は天然繊維に近いと言えます。また、比較的濡れても強度があり、縮みも少ない素材です。こちらもPucceleではショーツに用いられる素材です。

いかがでしたでしょうか。ブナやユーカリなど、皆さんも一度は見たことのあるような身近な樹木が下着になっているって、なんだか不思議な感じがしませんか?
Pucceleでこれまで実績のある再生繊維は以上に挙げたものが主になりますが、実は再生繊維の中には天然由来ではないものもあります。リサイクルポリエステルなどの素材です。ペットボトルがリサイクルでセーターになる、なんて話を聞いたことがある方も多いかと思いますが、まさにそういった素材のことで、役目を終えた化学繊維製品やペットボトルなどを回収して再利用した形です。
天然由来の再生繊維は、天然繊維としては使いものにならないような素材を廃棄せずに活用できる上、生分解されます。自然の恵みを余すことなく活用でき、最後には自然に還すことができるサステナブルな素材なのです。

再生繊維で作られたインナーにもご興味持っていただけたでしょうか。再生繊維はサステナブルな素材というだけでなく天然由来の素材なので、化学繊維全般に苦手意識を持っていた方も再生繊維なら着られた!という方も多くいらっしゃいます。店頭などで是非一度お試しください。
また、今回はPucceleで使用したことのある素材に焦点を当て、生分解性や原料に着目したお話でしたが、合成繊維の全てが良くない素材ということではありません。環境に配慮して作られたものもありますし、合成繊維には他の素材にはない魅力も多くあります。いつかそれについても書きたいと思いますが気になる方はぜひ調べてみてください。

革新的なアイデアやテクノロジー、多大な金銭が無くても変えられることがあります。何かを我慢せずとも行動はできます。無農薬野菜を買ってみる、ごみの分別を見直す、食べきれる分だけ注文する、オーガニックコットンのお洋服や下着を選択する、地球の“今”を調べてみる。一年に一度、環境を見直すいい機会として、ぜひ小さなアクションを起こしてみませんか?

Pucceleでは現在プレゼントキャンペーンを開催しております。応募締め切りは明日までなので是非お急ぎください!
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