2024/01/12 16:00
まず初めに、元日に石川県能登地方で発生した令和六年度能登半島地震につきまして、犠牲となられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
被災地の一日も早い復旧をお祈りしております。
さて、今回のJOURNALは、いつ起こるかわからない災害に向けての対策の一助となればという思いから、非常用持ち出し袋に入れるべき下着のお話をしていきます。
みなさまは非常用持ち出し袋のご用意はありますか?また、中には何を入れているでしょうか。食べ物や水、懐中電灯や簡易トイレなど、必要なものって案外多くて、入れ忘れが無いか不安になりますよね。下着はセットになって販売されている防災セットには入っていないことが多いので、ご不安な方は今一度確認してみてくださいね。
防災グッズに下着が必要な理由についてですが、まずは体を少しでも衛生的に保つため。大きな災害が起きると、断水してガスが止まってしまうこともあります。普段通り身体を清潔に保てるとは限りません。そのような中で、何日も同じ下着を身に着けているというのは精神的にも大きな負担になるでしょう。
次に、人によって必要なものが異なるから。災害から少し時間が経てば、支援物資が届くでしょう。しかし、必ずしも愛用しているものと同じものが届くとは限りません。下着はお洋服以上にサイズ選びが難しいですし、敏感肌の方、大きいサイズの方、授乳中の方などの全ての方にパーソナライズされたものが行き渡るのは簡単なことではないでしょう。
そして、被災時下着を身に付けていなこともあるため。災害に遭うタイミングは選べません。就寝中に大きな災害が起きた場合など、着の身着のままの避難を余儀なくされる場合もあるでしょう。そういったときに下着を持ち出せるというのは精神的にも大いに役立つと思います。
最後に、とても悲しいことですが、防犯面です。食べるものにも困るような状況で、少しくらい胸が垂れたって、と思われる方もいらっしゃったかもしれません。しかし、盗難や性被害に遭われる方がいることも事実なのです。下着を身に着けることは心身を守ることにも繋がります。
ここからは、非常用持ち出し袋に入れるべき、おすすめの下着をご紹介していきます。
①黒の速乾性のあるカップ付きインナー
避難所では十分に洗濯ができないものと想定していた方が良いです。準備していても持ち出せる下着の数はわずかでしょう。少ない枚数をローテーションすることが想定されますが、好きなタイミングで洗えるとは限らないので、早く乾くものであると望ましいです。Pucceleでは現状取り扱いがありませんが、ポリエステルやナイロンなどのものですと比較的乾きやすいかと思います。もちろんお肌が敏感な方は体質に合うものであることを優先してくださいね。
ワイヤー入りのブラジャーよりもカップ付きインナーやノンワイヤーブラがおすすめです。防犯面から、就寝中でも着用していた方が安全だからです。他にも、バストのシルエットが響いたり透けることはないものの、体を締め付けず、寝返りを打っても体への負担が少ないからです。また、非常用持ち出し袋を確認する頻度が開いてしまっても、ノンワイヤーのものであれば多少のサイズ許容もあるものが多いです。カップポケットにカップを入れるタイプのものであれば、抜いてから畳めば省スペースにもなります。
そして、色の話にも関わりますが、避難所では人の目に触れるところに洗濯ものを干したり、着替えざるを得ない可能性があります。そういった際のためにも、なるべく下着っぽさの少ないデザインのものを選ぶのも一つのポイントかもしれません。
②ボクサーショーツ
こちらも防犯面からです。女性の下着と思われないようなデザインのものは盗難の被害に遭いづらいそうです。
そして繰り返しになりますが、避難所はイレギュラーなストレスのかかる環境です。ボクサーショーツは足口にゴムが入っておらず、ウエストのゴムも幅があるので血流を妨げず、体への負担が比較的少ないです。災害時向けの紙ショーツなどもありますが、孤立してしまった際などにどうしても繰り返し使わなければならない場合があります。また、慣れない素材のものは肌トラブルになってしまうかもしれません。そういったものの着用をご検討の場合は、ご自身のお肌に合っているか、平時の間に一日着用して確認できると安心かもしれません。
③おりものシート/生理用ナプキン
こちらは下着ではありませんが重要です。洗濯が出来なくても、おりものシートがあれば不快感は軽減されます。また、生理もいつ来るかわからないものです。普段月経カップや布ナプキンを使用している方でも、それらを普段通り洗ったり消毒できる環境が揃っていないかもしれないので紙ナプキンを持っていた方が安心です。昼用・夜用など、一通り入れておきましょう。
他にも脇汗パッド付のインナーや薄手の腹巻、デリケートゾーン用のウェットティッシュなど、あったら便利なものは多くありますが、下着以外にも入れなければならないものはたくさんあるので、最低限上記三点を常備してください。
下着はそれぞれ少なくとも3枚ずつ、おりものシートはかさばらないので持てるだけ、生理用ナプキンは一周期分あると安心です。
また、人によっておむつ、授乳パッド、生理用ナプキンの種類、着られない素材のものがある、など必要なものが変わってくると思います。下着や衛生用品の話は家族内でもあまりする機会が無いかもしれませんが、このJOURNALをきっかけに皆様が話し合う機会になればと思います。
今回のJOURNALでは防災グッズとして用意するべき下着についてお話ししました。災害は予想することができないものです。決して他人事と思わず備えてください。
また、今回は防犯面のお話に触れましたが、被害者がどんな服装であれ決して性加害を肯定するものではございません。避難所で必要以上に傷つく方が一人でも少なくなるように、また、全ての方が自分の好きな服や下着を楽しんで身に着けられる日が来ることを願っております。
最後に、Pucceleは多くの商品をMade in JAPANでお作りしておりますが、被災地周辺にも協力工場さんがありました。その関係で今後お客様をお待たせしてしまうことがあるかもしれません。被災地はまだまだ混乱の中にあるかと思います。ご不便おかけすることもあるかと存じますが、ご了承いただけますと幸いです。
繰り返しになりますが、従業員一同、被災地の一日も早い復旧をお祈りしております。
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